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2010年2月27日 (土)

「私は百歳」を読み終えて

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1910年生まれの小林清子さんの書です。

 2006年11月24日から2008年8月7日までほぼ毎日、日記のように日々の生活を綴られています。
100歳に近く、体は不自由です。
家の中でも杖をつき、それでもよく転んだりされます。
思うように、足が進まないもどかしさ、体の痛み。また、食欲もわかず、体重が落ちたり

思うように食べ物が食道を通過しない苦しさなど淡々と記されています。
日々体が衰えていく大変さをこんなに克明に淡々と記されている書に初めて出会いました。
重い気持ちになりつつも、大きな感動もこみ上げてきました。

 体は思うようにきかなくても、お庭を散歩されて、お花や木々や自然に向けられる目の素晴らしさ、優しさ。
社会の出来事、政治などに向けられる関心、洞察の確かさ、素晴らしさ、目を見張るばかりです。
新聞などよくお読みなのでしょう、話題は政治のこと、かぐやのこと、ネットカフェのこと、ミャンマーの軍事政権のこと、

白鵬のことなど数限りなく多岐にわたります。

 老いていく大変さ、でも負けずに向き合っていく、強さというか、受け入れる心の広さ、
とっても勇気づけられました。

もっと高齢になってもいろんなことに、興味を持ってのんびりとブログを続けられたらいいなと思いました。

図書館の新刊本のところにあったのを何気なく手にしたのですが、時折、読みかえしたいと思った書です。

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小林先生はネコがお友達なんですよ。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

老いてゆく大変さ、ほんとにそうですね。年上の方の何気ない動作を目撃して、いずれ私も生きていたら、ああなると思います。
本にまでされる、すごい迫力です。

100歳近くといえば、私の母と同じ位・・
自分の生涯が残せるなんて素晴らしい事ですね、
多くの皆さんに勇気を与える事でしょう
自分じゃ決められない自分の寿命・・・、
幾つまでこの世に居られるのかな?。
両親の生きた年齢はとっくに過ぎました。

自分の老いをちゃんと受け入れながら
逆らわずに自然体で過ごしたいです。

そして私も何時までもブログを続けて
生きがいにしたいですね。

ブログによって視野も広がりブログ友との
交流もできて元気が貰えますものね。

たまには読書も良いものですね?・
最近目も悪くなり活字が醜くなり億劫ですが
先日息子とみんなで図書館に行き私も文字が大きいのを見ようかなと思ったところです。

100歳でもお元気で日記を・・マネをしたいですね!!
前向きに考えて終わるころにあ~~いい人生だったな~~って思いたいものです。

その先生はネコチャン派・・とん子はワンチャン派・・共に仲良く過ごしたいものです。

実家へ行く度に母が、「年をとるという事はこんなにも情けない事なのか!何も出来ない!」と嘆くばかりします。
今まで走り続けてきたのだからと諭しますが…
目が随分薄くなっているので、早く治して好きな本が読めるようになったら、この本を読ませてやりたいと思います。
この度、私のブログへお寄せくださった皆様のコメントをプリントアウトして読ませましたら喜んでいました。
私も拙いブログを続けながら、皆様に教えていただき、視野を広げたいと願っております。
よろしくお付き合い下さい。

おはようございます。
ある日突然病気になった姉妹の事もあり
最近特に「生きる」・・・って事について
考えるようになりましたね。

お友達のお母様が最近お亡くなりになりました。98歳でした。3か月前位に(お亡くなりになる)車いすで桜見物にご一緒しました。少し認知症が出ていましたがかなり
正常でした。こんな人生っていいなぁ~って思ったものです。

自分らしく生きられたら・・・子供たちに
迷惑をかけないように日ごろから身の回りを
ちゃんとしておきたいと改めて思うこのごろ
です。

忙しさにまけて、訪問も出来ず失礼しております。

小林女医さん、素晴らしいですね。
この頃、特に感じることですが
歳をとる毎に、自分を甘やかしてはいけないと
思うようになりました。
素晴らしい生き方をされている方をお手本に
私も頑張りたいと思います。
素晴らしい本のご紹介、ありがとうございました。

 すばらしい本ですね。
 読んでみたいと思います。
 克明に記録する 難しいですよね。

kazuyoo60さん
先輩の経験を伺うと少し、老いの心づもりができるかなと思ったりします。

しろうさぎさん
これだけ長生きするのは大変でしょうが、私は勇気をいただきました。ありがたいことでした。
寿命は決まっていたら、どうでしょう、わからないよりしんどいでしょうか。

くりままさん
まだまだ元気なつもりですが、そのうちに。
今はブログを書いて皆さんと交流できるのがたのしみです。

とん子さん
図書館で借りてもそのまま返す方が多いのですが、このごろそのうち1冊くらいは読むようになりました。
大きい活字の本も図書館には増えましたね。
老いて行くのは大変そうです。

とんちゃん
お母さまの眼の具合がよくなられるといいですね。みんなのコメントがお母さまを喜ばせたなんてうれしことです。
昔は、親戚、近所の方としか交流のないのが普通でしたが、今のネット社会は知らない方とも交流して世界が広がるのはうれしいですね。

pomodoro0208さん
お友達のおかあさんは、花見を喜ばれたでしょうね。離れていてそんな機会のほとんどなかった母に悪かった、もっとたくさんの思い出を作っておけばよかったと後悔することしきりです。
迷惑をかけずにと思いますね。でも上手に迷惑をかける方法を勉強したいです。

flower314さん
この本は偶然手にした図書館の本ですが、考えさせられる本でした。いずれ頭も体も不自由になります。その時、嫌がられない、ちょっと上手な迷惑のかけ方のできる可愛いおばあちゃんになれたらいいなとよく思います。

小紋さん
小紋さんのブログに志水辰夫さんの「つばくろ越え」が紹介されていましたので図書館にあった志水さんの「みのたけの春」を読みました。面白くめすらしく読み終えたのです。ちょっと読書の楽しみを思い出し、読んだのです。

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