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2006年5月19日 (金)

映画「明日の記憶」

広告代理店でバリバリ仕事をしている男が若年性アルツハイマーにかかって苦しむ姿、

それを支える妻の姿を描いた映画で、評判どおりの感動作でした。
夫の代わりに外で働く妻の帰りを待つ夫は、衰える記憶に絶望し、

「こんな男で悪かった、離婚してくれ。」と号泣。最後に夫に名前を忘れられ、

静かに涙を流す妻の枝実子。この対比した夫婦の描き方が印象に残りました。

渡辺謙はもちろん、樋口可南子の目や抑えた演技は素晴らしく、

とっても品よく上質な映画に仕上がっていると思いました。

映画は2時間あまりで描かれますが、実際の生活は24時間毎日、何年も続くのですから、

病気になった本人はもちろん、家族の苦しみ、悩みは想像を絶すると思います。

脳も段々萎縮する年齢になると他人ごとではありません。

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映画・演劇」カテゴリの記事

コメント

渡辺謙さんが原作を読んで、どうしても映画にしたかったと言う今話題の作品ですね。
高齢者だけの問題ではなく、働き盛りの方の”若年認知症”の発症は人ごととして捉えてはいられませんね。
私も近親者で老人のケースを見て来ましたが、当事者の家族の苦労は並大抵のものではありませんし、激動の日々で言い尽くし難いものがあります。
確かに切実な問題ですからよい時期に作られた作品だと思いますね。

こんな風に書けたら良かったのになぁ~って思ってしまいました。
そうなんですよね。
今のところ家族にもそういった方がいないので、現実的に受け止めることは出来なかったのですが、働き盛りの男ってところで考えるところがありました。
高齢者だけじゃない、若年性こそ、その後の長さを考えるとゾッとします。
感謝の気持ちを忘れないということを再認識しました。

こんばんは~。
「若年性アルツハイマー」の事が今クローズアップされていますね。
この間「かもめ食堂」を観た時に「予告編」を見ましたが、私は「この映画は私は観られないなぁ・・・」と思いました。
自分はこの樋口可南子さん演じる妻のようには絶対なれない、出来ない、という事を自分で苦しく感じるに違いないと感じたからなんです、お恥ずかしいです^_^;

観て来られたンですね。
渡辺謙さんが介護している家族の方とお話しているのをテレビで見ました。
ご自身の闘病生活が大きく影響して、思い入れが強いように感じました。
私も観たいと思っていますが、何しろ映画館のない田舎に住んでいるので、、
いつになることやら。。

キッコさん、こんにちは
重い、大変なテーマでも映画ですから、現実とはまだまだ程遠いと思いますが、色んな現実を見るという点でも見てよかったと思います。映画だからこそやや品よく作られたのが私は好きでした。

カズさん、こんにちは
カズさんのブログも刺激になり、観にいきました。
働き盛りをプツンと切られるなんて残酷ですよね。
生きるって大変なんですね。

じゅんさん、こんにちは
映画の樋口さん(枝実子)のように生きる人なんてそんなにいるかしらと思います。私なんてわめいたり、当たったり大変だと思います。少しでも穏やかにしたいですが。

kyoさん、こんにちは
渡辺謙さんは生死の境をさまようような大病をなさったのですよね。kyoさんのおっしゃるとおりだと思います。皆さんが淡々と演じられていたように思えました。

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